2026年2月25日
きょうのKeril #40 〜「あなたが良い」と言われる人〜
みなさん、こんにちは。
きょうのKerilは矢内が担当します。
最近いろんな人とお仕事をさせていただく中で
あ〜チームに恵まれたな〜とか、この人とお仕事できてよかったな〜と思うことが多く
やはりわたしにとって”何をするか”より”誰とやるか”が大事なんだなと感じています。
モノづくりの仕事をしていると、アーティスト性とか独創性とか
“その人らしさ” みたいなものを求められることもある反面
ある種 “誰でもできること” を求められることもあります。
これを世間ではわかりやすく「アートとデザインの違いだね」なんて言ったりしますが
そういう単純な話ではないというか
目的が違うから求められることが違うというわけではない、とわたしは思っておりまして
今日は、「あなたが良い」と言われるってどういうことか?をわたしなりに少し考えてみました。
10代の頃、バンドをやっていたときに
とあるドラマーさんとちょっと揉めたことがありました。
わたしが、「ここのフレーズはこう叩いてほしい」とお願いしたところ
「そんな普通の演奏だったら、僕がやる意味がない!」と怒ってしまったのです。
10代20代の若いアーティストは特に(もちろん例に漏れずわたし自身も)
何者かになりたい!自分の良さをみてほしい!みたいな欲求が強く
自分は特別なんだ!という根拠のない自信で突き進んでいますから
「普通のことを普通にやってくれればいい」みたいなことを言われると
むむむ!となってしまう気持ちはとてもわかります。
ですがその時に
「誰がやってもいいことを、誰かではなくあなたにお願いすること」は
本当はとても価値のあるなんじゃない?ということを知ったのです。
モノづくりをする人は、自分が作る作品そのものに価値を感じていると思うし
それはアートであってもデザインであっても同じことだと思います。
でもその上で、みんなそれぞれ素晴らしいところを持っていて。
コミュニケーションが円滑な人、そこにいるだけで楽しくなれる人、
好きなものが自分と似てる人、昔からずっと知ってる人…
そういう、作品やモノづくり以外のところにも
当たり前だけどたくさんの価値を人は持っているんですよね。
だけどモノづくりに真摯な人ほど
そういう自分の魅力はそっちのけで
いかに作品の魅力を届けるか、に没頭していくんですよね。
これってめちゃくちゃすばらしいことなんです!
なんですけど!
そもそもそんな素敵な作品を作れるあなたそのものが
めちゃくちゃ魅力的なことに気づいて!!!
と、思うことが多々あります。
アートであれデザインであれなんであれ
「仕事をする」ということにはいろんな壁がつきまといます。
全てを思い通りにできないことはたくさんあるし
なんでこんなこと自分がやらないといけないんだろう?
と思うこともたくさんあります。
だけどきっとそこには
「あなただからここにいてほしい」「あなただからこれをお願いしたい」
と思ってもらえる理由が、自分が思っている以上にたくさんあって
それは、モノづくりにおいては
作品の良し悪しはもちろん過ぎるほどもちろんのこと
それ以上に、「あなたと一緒に仕事をしたい」と思ってもらえる
“あなた” の魅力があるからなんだろうと思うのです。
そういう意味ではわたしは本当に素敵な人たちと仕事ができてるし
その人たちに選ばれる自分であり続けたいなと思ったのでした。
「あなたが良い」と言ってもらえるように
モノづくりも、人間としても、これからも精進していこうと思います。
